日常で思っていたことや考えたこと、感じたこと

日常で思っていたことや考えたこと、感じたことをメモ代わりに残しています。

問題のあるレストラン最終回で大感動

今シーズンのドラマは問題のあるレストランとウロボロスを毎週追いかけてました。両方とも終わってしまい来週から何を楽しみに生きていけば良いのかわかんない現状ですが、とりあえず問題のあるレストラン最終回は大感動で泣けたので感想をまとめておきます。

 ちなみに最終回(10話)は9話からかなりぶっ飛び気味で始まったので面食らった人も多かったみたいで、私もたしかにちょっと面喰いました。でもこれはこれでしょうがないというか、むしろ五月さんの裁判シーンに時間を割かずに済ませたのは、その分7人の女の子のストーリーを丹念に描けていたので個人的には良い印象を受けました。

 

それはさておき最終回も大感動で、ひとりひとりのメンバーの人間的な成長が見られてとても良かったです。千佳ちゃんは人間恐怖症から随分と成長して自分以外の人に対する思いやりに溢れた別人のようになっていたし、喪服ちゃんも川奈さんがお皿を割った時にフォローできるまでに成長していたし、門司くんも仕事に人間味が出てきたし、星野くんも最後はめちゃくちゃ謝ってたし人の良さが伝わってきました。

 

 特に最終回では喪服ちゃんの変わりっぷりが大きく描かれていたのがうれしかったです。正直これまで喪服ちゃんはかなりダメダメな感じで描かれていて、成長した姿が全然物足りない印象を受けていました。でも最終回での喪服ちゃんは人間的にかなり大きく成長している姿で描かれていました。

 大学時代の同級生が「東大出たのになんで霞ヶ関で働かないの?なんで表参道でウェイターやってるの?千代田線途中下車しちゃった?」みたいなことを言ってきた時に、

「私今の仕事に誇り持ってますから。途中下車して良かったです。」と立派に答える姿はホントに輝いて見えました。

 星野くんと洗い場で一緒にお皿を洗っているシーンでもすごく人間的に成長した感じのやりとりを交わしていました。結局ふたりはカップルにはならなかったけどなぜか心温まるものがありました。

 

あと個人的にですが、星野くん・喪服ちゃんもたま子・門司くんも両方ともカップルになることなく終わった点に脚本家の意向を感じました。あくまでも想像ですが、なんとなく今のドラマ業界に根付く恋愛モノ頼み的風潮へのアンチテーゼというか、絶対に恋愛モノとして片付けてやるもんか、という意地みたいなものを感じました。

 また、9話の最後にスプーンが落ちてそれが結局しつこいクレームになってビストロフーは閉店した訳ですが、これもなんとなくですが今のドラマ業界というかテレビ業界は視聴者のちょっとしたクレームですぐ終了してしまう、という実情を遠回しに表現しているのかな、なんて思ってしまいました。

 

真相は分からないですが、個人的には初回から最終回まで一貫して今のテレビやドラマ界にチャレンジしているドラマ、という印象を受けホントに満足できました。

 もちろんちょっとポンコツというか王道のラインから外れた女性たちが頑張って人間的に成長していく物語、というメインテーマもしっかり伝わったし、女の子同士の人間関係や友情も眩しくて毎週元気を貰えるドラマでした。